年金セミナーへ行って来ました

2013年3月17日

今年の確定申告も無事終わり、久しぶりに時間があいた昨日は、北陸銀行主催の年金セミナーへ行ってきました。

講師は社労士・CFPの沖倉功能氏、テーマは「年金基礎のキソ ~誰でも分かる公的年金~」でした。

年金は複雑で難しいイメージがありましたが、年金制度のしくみや制度改正の背景についてわかりやすく説明されていて、行ってよかったと思いました。

  

年金制度の中で、平成16年改正で導入された「マクロ経済スライド制度」というのがあるのですが、個人的にはなかなかイメージしにくく、社会保険労務士の勉強でも苦手な所でした。

  

簡単に言うと・・・

以前の年金は、”物価が1%上昇すれば年金も1%上昇する”という「物価スライド制」のしくみになっていました。

  

ところが、少子高齢化により年金財源が厳しくなってきたために、今後の年金額は、

「賃金・物価上昇率 - スライド調整率」にて計算することにしたというのが、「マクロ経済スライド制度」です。

この「スライド調整率」というのは、「公的年金加入者の減少率」「平均寿命の伸び率」から計算され、現状で、0.9% !!

 

つまり、今後、物価が1%上昇したとしても、「物価上昇率1%-スライド調整率0.9%」の計算により、年金額は0.1%しか上昇しないということになります。

  

物価上昇分ほど年金額は増えないので、将来は物価の上昇がすすめばすすむほど、年金額の価値は目減りしていくことになります。

年金は、インフレリスクに対応してくれなくなったんです。

  

これって、かなり厳しいですよね!! (*_*;(*_*;(*_*;

現状で、公的年金のみの収入で生活している高齢者世帯は、全高齢者世帯の6割強を占めています。

どう考えても、私たちが年金を受け取る時代には、年金のみを当てにして暮らしていくことは無理でしょう!(>_<)

年金では足りない分を、自助努力で準備する必要がある!とつくづく感じさせられました。

講師の方は、最後にこう締めくくられました・・・「年金はほどほどに頼れるもの」ととらえたほうがいいと。

・・・なっとく・・・(~_~;)