来年4月以降、生命保険料が上がるかも・・・

2012年10月23日

「生命保険料、上がるんですか?」と数人の方に聞かれました。

実は、「来年の4月以降」に「新規」で「貯蓄性のある生命保険」に加入する場合は、保険料が上がる可能性があります。

(※ 現在加入中の保険については、保険料の変更ありませので、ご安心ください。)

  

「貯蓄性のある保険」というのは、終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などです。

(※ 定期保険や医療保険、がん保険など、保険料かけすての保険は対象ではありません。)

(※ ただし、長期定期保険など、保険期間が長いもので貯蓄性がでてくるものについては関係してくるかもしれません。)

  

保険料が上がる理由は、生命保険会社が契約者に約束する運用利回り(予定利率)の目安としている「標準利率」が来年4月以降引き下げられることが確実になったためです。

「標準利率」は、毎年9月を基準に新発10年国債の過去3年間の平均利回りなどをもとに金融庁が算出します。 先月4日にあった国債の入札結果を受け、2001年以来12年ぶりとなる標準利率の引き下げが固まりました。

このところ、10年物国債の利回りは、1%を切る状態が続いていますもんね・・・

現行の標準利率は1.5%で、来年4月以降1.0%に下げる予定です。

  

標準利率が下がると、生命保険会社各社は、将来の保険金の支払いに備えた毎年の積立金を増やすことが定められています。 積立金を増やす原資を確保するためにも、各社、保険料の値上げの方向で具体的な検討を始めています。

保険の加入や保険の見直しをお考えの方は、来年の3月までに検討し契約を済ませておく必要がありますね。